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UTM パラメータの付け方:メール・SNS・広告の流入を GA4 で正しく分ける命名ルール

計測と分析
UTM パラメータの付け方:メール・SNS・広告の流入を GA4 で正しく分ける命名ルール

メールや SNS から来たはずの訪問が、GA4 で別々の行に分かれていたり、Unassigned に入っていたりしませんか。原因の多くは UTM の付け方のばらつきです。UTM の値は大文字と小文字まで区別して数えられ、utm_source=google と utm_source=Google は別の値になります。値は担当者が書かず、命名表から選ぶ運用にするのが確実です。命名表のテンプレート、URL の作り方、代理店や社内への頼み方の文例、公開前のチェックリストを順に紹介します。

<Summary>- UTM は utm_source・utm_medium・utm_campaign の3つを必ず付けます- GA4 はメディアの値で流入を分類し、email などの値ならメールに入ります- Google 広告のように自動タグ設定がある広告には、手動の UTM を重ねません</Summary>

<Callout kind="prereq" title="この手順で使うもの">- GA4 のプロパティの閲覧権限(結果の確認に使います)- 命名表のテンプレート(この記事の中でダウンロードできます)- 所要時間の目安は、命名表を作るところまで30分ほどです</Callout>

UTM は「どこから来たか」をリンクに書き込む名札で、3つは必ず付ける

UTM パラメータはリンクの URL に付けるパラメータで、utm_source(参照元)・utm_medium(メディア)・utm_campaign(キャンペーン)などを付けると、どの広告・施策から来た訪問かを分けて集計できます。

パラメータ

意味

値の例

utm_source

参照元(どこから)

newsletter・x・partner_〔提携先名〕

utm_medium

メディア(どんな手段で)

email・social・cpc

utm_campaign

キャンペーン(何の施策で)

202610_webinar

utm_content

クリエイティブの区別(任意)

header_button

Google アナリティクスのヘルプによると、GA4 では utm_source・utm_medium・utm_campaign の3つをどの場合も付けます。ほかに utm_id・utm_term・utm_content などは必要に応じて付けます。

GA4 は utm_medium の値でチャネルを決めるので、値は既定のルールに合わせる

GA4 は、訪問をメールや SNS といったチャネルに自動で振り分けます。このとき見ているのは主にメディアの値です。Google アナリティクスのヘルプ(デフォルト チャネル グループ)にある主なルールは次のとおりです。

  • メディアか参照元が email・e-mail・e_mail・e mail なら、メール(Email)に分類されます

  • メディアが cpc・ppc・paid で始まる値などに当たると有料のチャネルとして扱われ、どのルールにも当たらない訪問は Unassigned になります

  • social・sm などは Organic Social、display・banner などは Display、referral は Referral に分類されます

<Example title="大文字の Email と小文字の email を混ぜた場合">10月のウェビナーの告知メールを、担当 A は utm_medium=email、担当 B は utm_medium=Email で送ったとします。

- チャネルの分類は大文字と小文字を区別しないので、どちらも Email に入ります- 一方で値そのものは区別されるので、メディアの行では email と Email の2行に分かれて数えられます</Example>

値は担当者が書かず、命名表から選ぶ

担当者がその都度書くと、表記がずれていきます。使ってよい値を一覧にした命名表を先に作り、全員がそこから選ぶ運用にします。

<Shot id="shot-0001" />

命名表には、値ごとに使う場面と、GA4 のどのチャネルに入るかを書いておきます。qr のように既定のルールに無い値は、Unassigned になることを知ったうえで使います。

<Download id="tpl-0001" />

URL は4つの手順で作り、公開前に自分で1回開いて確かめる

<Steps>1. 命名表から値を選び、台帳に行を足す 発行日・施策・リンク先と、命名表から選んだ値を台帳に書きます。台帳の「完成した URL」の列は、数式で自動で作られます。

<Shot id="shot-0003" />

2. キャンペーン URL 生成ツールで URL を作る 台帳を使わない場合は、Google アナリティクスのヘルプで案内されているキャンペーン URL 生成ツールに URL と各パラメータを入れると、UTM を付けた URL が作れます。

<Shot id="shot-0002" />

3. 完成した URL を台帳に貼り、施策の担当に渡す 誰がいつどの URL を出したかを台帳に残します。後で数字を見返すときの手がかりになります。

4. 公開の前に自分で1回開き、GA4 で値を確かめる 数字が反映された後に、トラフィック獲得のレポートで、命名表どおりの参照元とメディアの行が出ているかを見ます。</Steps>

代理店や社内に頼むときは、値を指定して文例で伝える

UTM の付与を人に頼むときは「UTM を付けてください」だけでは揃いません。命名表と、使う値そのものを渡します。

<Mail kind="mail" to="〔代理店のご担当者様〕" subject="〔施策名〕のリンクに付ける UTM の値について">〔ご担当者名〕様

いつもお世話になっております。〔会社名〕の〔氏名〕です。

〔施策名〕で使うリンクには、次の値で UTM を付けていただけますでしょうか。値は添付の命名表から選んでおり、大文字と小文字も区別して集計しています。表記をこのままお使いください。

・utm_source:〔値〕・utm_medium:〔値〕・utm_campaign:〔値〕

なお、自動タグ設定のある広告(Google 広告など)のリンクには、手動の UTM は付けないでください。新しい値が必要な場合は、先にご相談いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。</Mail>

<Mail kind="slack" to="#〔マーケティングのチャンネル〕">〔施策名〕の告知リンクを発行しました。台帳の〔行番号〕行目の URL をそのまま使ってください。UTM の値は命名表から選んでいます。値を変えたいときは、命名表に足してから使ってください(手で書き換えると集計が割れます)。</Mail>

避けたい3つのこと

1. 自動タグ設定のある広告に、手動の UTM を重ねない

Google アナリティクスのヘルプによると、Google 広告の自動タグ設定と手動の UTM を同じ URL で使うと、GA4 の参照元・メディアなどの分類には自動タグの値が使われ、utm_content と utm_term だけ手動の値が使われます。手動の値を付けても参照元とメディアには反映されず、表記の揺れの元になるだけです。

2. 大文字と小文字を混ぜない

UTM の値は大文字と小文字が区別されます。命名表の決まりを「英小文字だけ」にしておくと、この揺れは起きません。

3. 既定のルールに無い値で、Unassigned に落とさない

<Callout kind="pitfall" title="QR コードの medium を qr にすると、どのチャネルにも入らない">どのルールにも当たらない訪問は Unassigned になります。紙の資料の QR コードを utm_medium=qr にすると、メールや SNS と並べて比べられません。チャネルの表で見たい場合は、referral なら Referral に分類されることを踏まえて、既定のルールにある値を選びます。</Callout>

<Checklist title="URL を公開する前のチェック">- [ ] utm_source・utm_medium・utm_campaign の3つが付いている- [ ] 値はすべて命名表にあるもので、英小文字だけで書いている- [ ] 自動タグ設定のある広告のリンクには、手動の UTM を付けていない- [ ] 台帳に発行日・施策・担当を書いた- [ ] 自分で1回開き、リンク先が正しく表示された</Checklist>

UTM は付けるかどうかより、全員が同じ表から選べるかで決まる

  • 命名表を1つ作り、UTM の値は必ずそこから選ぶ

  • メディアの値は、GA4 の既定のルールにある語から選ぶ

  • 代理店や社内に頼むときは、値そのものを文例で渡す

<この記事のまとめ(UTM の命名ルール)>

UTM は3つのパラメータを必ず付け、値は大文字と小文字を区別するので命名表から選ぶ。GA4 はメディアの値でチャネルを決め、自動タグ設定のある広告には手動の UTM を重ねないことをまとめたスライド
図:この記事のまとめ(UTM の命名ルール)

<Faq>Q: Google 広告のリンクにも UTM を付けたほうがよいですか?A: 自動タグ設定を使っているなら付けません。両方あると、参照元とメディアには自動タグの値が使われます。

Q: 大文字の Email と小文字の email は、GA4 で別々に数えられますか?A: 値としては別々に数えられます。ただしチャネルの分類は大文字と小文字を区別しないので、どちらもメールのチャネルに入ります。

Q: QR コードの utm_medium は何にすればよいですか?A: チャネルの表で比べたいなら、既定のルールにある値を選びます。ルールに当たらない値は Unassigned になります。</Faq>

小池 瑞穂(株式会社ギブリー ソリューション責任者)

監修

小池 瑞穂Mizuho Koike株式会社ギブリー ソリューション責任者

  • プロダクトマネージャー
  • マーケター
  • 広告自動運用

金融・計算機工学をベースにした広告自動運用サービスの、企画から開発・導入までを一貫して担当。大手広告代理店を中心に、1人あたりの担当案件数を大きく増やすDXを続けて成功させ、株式会社ギブリーでソリューション責任者を務めています。

監修者コメント

UTM を付ける前に、この記事の命名表とチェックリストで一度確かめてみてください。

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